1 名前:名無しのサッカーファンさん:2014/04/13 00:30:19

[松本]エルシオコーチのカギ紛失事件と、唯一人の“勝ち組”

 9日午後のトレーニング終了後、その事件は起きた。地元メディア陣が
反町康治監督の囲み取材をしている最中、外からひっきりなしに響く嬌声。
「一体何の騒ぎだ?」と指揮官が訝しんだ。

「実はエルシオ・フィジカルコーチが自動車のカギを落としたみたいで……」。
松本の広報氏が苦笑いを浮かべながら、状況を説明した。
どうやらトレーニングの最中にどこかで落としてしまったらしい。

 なぜトレーニング中に車のカギを持っていたのか。
その理由は定かではないが、確かに大騒ぎになるのも当然。もう時間はすでに夕方で、
陽が落ちれば捜索はほぼ不可能になるからだ。帰り支度を済ませた選手も
一人またひとりとカギ探しに奔走。しかし、その行方は杳として知れなかった。

http://blogola.jp/p/38009


 時間は刻一刻と過ぎる。カギはどこに行ってしまったのか――。
誰もが表情に焦りの色を浮かべ、絶望の淵に立たされつつあった瞬間、
事態は意外な方向に転がり始めた。

 なんと、カギはトレーニング場のゴミ箱の中から発見されたのだった。
状況から考えると、どうやらオレンジを食べた際にその皮と一緒に自身で
捨ててしまったようだ。つまり、どこかに落としたと早合点したエルシオコーチの
一人相撲だったのである。――こうして『エルシオコーチ、車のカギ紛失(未遂)事件』は幕を閉じた。

 これだけならば誰一人として得をしない話だったのだが、この件について
実は一人だけ“勝ち組”が存在したことを最後に触れておかねばなるまい。

 先述の広報である。この件を「良いネタが見つかった」とほくそ笑み、
しっかり写真に押さえた上でクラブ公式のFacebookページで発表。
数多くの「いいね!」を稼ぎ出すことに成功したのだった。

 この抜け目のなさはさすがの一言。ノートパソコンの傍らに置かれていた
『売り上げが伸びるfacebook集客・販促』なる本が、この日ほど役立ったことはないだろう。

http://blogola.jp/p/38009/2