1 名前:名無しのサッカーファンさん:2014/04/10 08:30:12

リケジョ、東大女子、女性アスリートの共通点(すべての女子は「小保方さん」である【後編】)
2014年04月07日 作家、心理カウンセラー 五百田達成(いおた・たつなり)

 女と男はなぜすれ違うのか?なぜ話が合わないのか?
あの人はいったい何を考えているのか?どうしてあんなことを言ったのか??
この連載では、今、職場で起きているリアルな「女と男の探り合い」を、
社会心理や生声エピソードなど、さまざまな視点からひもといていきます。

◆女性アスリートという生き方

 【前編】(http://toyokeizai.net/articles/-/33876)では、一連の
STAP騒動に関して、小保方晴子ユニットリーダーが理系の女子
(いわゆるリケジョ)だったからこそ起きたことではなかったか、と述べました。

 「男性が得意とされている分野での女性の活躍は、
良くも悪くも好奇心の対象となり、結果的に、
激しい敵視・攻撃にさらされることもありうる」ということです。

 そういう意味で私は常々、女性アスリートの
生きざま・ライフキャリアに注目しています。

 「運動ができる」「カラダが強い」というフィジカル面は、男性が
「女性よりも優れていたい」とこだわる要素の最たるものでしょう。女性よりも
強くありたい、力持ちでありたい。それが男性の根源的なプライドです。

 ですから多くの女性アスリート=「運動のできる女性」は
そもそもからして、男性からすると複雑な気持ちになる存在です。

 それが、フィギュアスケートや新体操のように「女性の世界」
であればまだしも、強さに本能的に結び付いた「男性の聖域」、
たとえば柔道やボクシング、サッカーや野球であれば、なおさらです。

>>2-5辺りに続く)

東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/33877

2 名前:名無しのサッカーファンさん:2014/04/10 08:30:12

(>>1からの続き)

 複雑な気持ちになった男性たち(つまり多くのメディア)は、
彼女たちを純粋にアスリートとして取り上げることをせず、
必ず「美人アスリート」「女性格闘家」などの枕詞をつけて報じます。
それはまさに、小保方さんを「かっぽう着のリケジョ」と持ち上げたのと
同じ仕組みです。さらには、彼女たちの実力や功績よりも、ルックスや
私生活(彼氏はいるのか)について、やいのやいのと言い立てます。

 たとえば、なでしこジャパンが脚光を浴び、川澄選手の美貌が
注目された時期、インタビューでは「結婚はいつ頃を
考えていますか?」といった質問が飛び交ったものです。

 そんな中、ゴルフは実に特殊な状況に置かれています。

 ゴルフは、基本的には男性スポーツでありながらも、仮に女性のほうが
上手でも「本能的な強さ」はおびやかされない球技。
女性ゴルファーはむしろアイドルとしておじさんたちから
歓迎されていて、より多くテレビに映り、スポンサーがつくために、
ファッショナブルなウエア(ミニスカート)に身を包み、美貌を磨きます。

現在、日本の女子プロゴルフツアーは世界でもまれなほどに
市場が拡大し、世界各国のトップ女子選手が
日本のツアーに集まるという不思議な現象が起きています
(国内男子ツアーは青息吐息なのに)。

◆男の世界の女性と、女の世界の女性

さて、いわゆる「男性の世界」で女性が活躍すると、
必要以上に注目され、そのことが追い風に働く場合もあるけれど、
ルックスや私生活に注目が集まってしまう現象は、リケジョや
女性アスリートのほかにも、枚挙にいとまがありません。たとえば、

≪身長180センチの女性(身長)、女医・女弁護士(キャリア)、東大女子(学歴)、年商100億円の女性(収入)≫

 どれも「本来、男が備えている資質を持った不思議な存在」として目立ちます。
その扱われ方の特殊性は、それぞれ、

(続く)

3 名前:名無しのサッカーファンさん:2014/04/10 08:30:12

(続き)

≪身長150センチの女性、女性看護士・女性秘書、女子大生、ミスユニバース日本代表≫

 の穏当な扱われ方と比べれば、一目瞭然でしょう。もちろん、
後者には後者の努力と苦悩があります。が、少なくとも、
男性から敵視されることはありません。

◆すべての職場で起きているざわつき

 と、ここまで読んで、多くの女性は「私は理系じゃないからよかった」とか
「運動できないから大丈夫」と、他人事のように思っているかもしれません。
逆に、多くの男性は「そりゃ、自分よりケンカの強い女子がいたら、
微妙な気持ちになるのは当然だろ」とか「女医さんとかあこがれるよね~」と、
無邪気な感想を抱くかもしれません。

 ですが、同じことは、間違いなく日本のすべての職場で起きています。

「会社で働く」ということ自体、まだまだ「男性の仕事」という意識は根強く、
多くの会社は「おじさんと女の子」(http://toyokeizai.net/articles/-/29213)
で構成。男性たちは心のどこかで「ここは男の縄張り」と思っているはずです。

 そこへ女性が現れて「普通に」、あるいは「男性よりも優秀に」働いてしまえば、
男性たちはざわつきます。言ってみれば、男子サッカー部の部活で、
それまでマネジャーだった女子がピッチに入ってきてシュートを打ち始めたら、
自分よりもスゴくてうろたえているような状態です。

 女性が日本の企業に入社するということは、いわば、長い伝統のある
男子サッカー部に初めて女子が入部するようなもの。男子としては、
女性といえばかいがいしいマネジャーしか知らなかったので、扱いに戸惑い、
必要以上に注目し、時には嫉妬することも。女子たちも、
ゴールを決めれば決めるほど周囲の視線が痛い、という事態に。

 「企業」という、これまで男性の聖域だった場所に、入っていかざるをえない女性たち。
うまく立ち振るまえば、女子プロゴルファーのように富も名声も手に入れられるけれど、
下手をすると、小保方さんのように過剰な敵視を受けてしまいかねません。

 男性たちの聖域意識が完全に抜けるのは、いったい、いつになるのでしょうか。